一戸建てリフォームとリフォーム中の暮らし方

一戸建てをリフォームする場合、住みながらリフォームをしてもらうか、仮住まいで生活するかの選択が迫られます。注文住宅で家を建てた場合は、建てた業者がリフォームを行うことが多く、仮住まいが必要な場合は、手配してくれる場合もあります。リフォームは新築のように家全体の工事ではありませんが、かなりの範囲に影響を及ぼす場合もあります。リフォームにおいては、住みながら工事が可能な場合と、仮住まいが必要な場合に分かれます。

リフォームで住みながら工事を行うことが可能なのは、塗装工事以外の工事、部分的な工事、普段使っていない部屋の工事です。具体的にはトイレの便器の取替えと内装工事、キッチンの流し台取替え工事、浴室のユニットバスの取替え工事などがあります。これらの工事は部分的な工事で、工事期間も短いことから、住みながらの工事が可能です。仮住まいが必要な工事は、塗装工事、広範囲の工事、工事期間の長い工事です。屋根の塗装替えや外壁の塗り替えの場合で有機溶剤を使う場合は、健康被害が発生する恐れがあることから、家からは離れることが薦められます。業者によっては住み続けることを薦める場合もありますが、万が一のことを考えると、工事期間中は別なところに移った方が安心です。無機質の溶剤を使う場合は健康への被害は少なく、在宅のままでもかまいません。広範囲の工事や工事が長期に及ぶ場合は、仮住まいが望まれます。

住み続けながらの工事では、工事業者は住人に粉塵等が及ばないように養生の工事を別に行います。そのための費用も発生します。工事の作業効率も落ちることになり、工期全体が伸びることで、費用が追加になります。工事期間中、無理に住み続けることは、住人にとっても、業者にとっても得ではありません。仮住まいの方法は、期間によって異なります。数日の場合ならばホテルや旅館の利用が考えられ、一月以下であれば、ウィークリーマンションの利用、それを超える期間であれば、アパートか賃貸マンションの利用が薦められます。

工事中の家の管理は、住み続ける場合と、仮住まいする場合とで異なります。住み続ける場合は、住人が鍵を所持して、今まで通りの管理が可能ですが、借り住まいの場合は業者に鍵を預けて、管理してもらう必要があります。貴金属や現金、通帳などは、一時的に貸金庫等への保管が必要です。工事中は大勢の業者が出入りし、その機に乗じて本物の泥棒が出没することもあるので、用心が必要です。